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糖尿病は日常の生活習慣が大きな誘因となって発病するため、「生活習慣病」といわれています。
 糖尿病は年々、増加の一途をたどっています。2002年の厚生労働省の実態調査によると、糖尿病患者が約740万人、糖尿病予備軍が約880万人と、合わせて約1620万人という結果が発表されています。その理由は、現代社会そのものが糖尿病を増やす生活習慣を生みやすい構造にあるからです。つまり、外食産業の隆盛、自動車社会の繁栄、ストレス社会出現などの社会構造の変化に伴う食べすぎ、アルコールの飲みすぎ、運動不足などの生活習慣の変化やそれらによって引き起こされる肥満の増加、ストレスなど、糖尿病を招きやすい条件はたくさんそろっているのです。
また、これらの生活習慣にかかわる誘因とともに、糖尿病の発病には遺伝的な素因も深く関係しているため、親族に糖尿病の人がいる場合にはとくに注意が必要です。なお、生活習慣や加齢とは関係なく発病するタイプの糖尿病もあります（「分類」の項参照）。 |
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